「危ないから座ってて」と声をかけるばかりで、結局何もできていない——高齢の親の転倒が心配なのに、具体的に何をすればいいかわからず、遠くから見守るだけになっていませんか?
転倒予防は、本人が一人でがんばるものではなく、家族と「一緒に」続けたほうがずっと長続きします。難しいことは必要ありません。今日からできる3つの実践トレーニングをご紹介します。
この記事でわかること
- 一人で行う運動より「一緒に」がなぜ続きやすいのか
- 家族と一緒にできる転倒予防トレーニング3つ
- 無理なく毎日の習慣にするコツ
なぜ「一緒に」やるほうが効果的なのか
転倒予防のトレーニングは、一人でやると三日坊主になりやすい一方、誰かと一緒だと自然と続きます。これは根性の問題ではなく、脳の仕組みによるものです。
人と一緒に体を動かすと、声をかけ合ったり、相手の動きに合わせたりする分だけ脳への刺激が増えます。転倒を防ぐ力のもとになる「反応の速さ」は、こうした日常的なやり取りの中でも鍛えられていきます。
また、家族が隣にいれば、ふらついたときにすぐ支えられる安心感もあります。一人でこっそり頑張らせるより、一緒に取り組むほうが、本人も家族も気持ちが楽になります。
家族と一緒にできる転倒予防トレーニング3つ
どれも特別な道具はいりません。テレビを見ながら、食後の少しの時間で構いません。
- ①目で追いかけっこ体操(1分)——家族が指や手のひらをゆっくり左右・上下に動かし、本人はその動きを顔を動かさず目だけで追います。役割を交代すれば、お互いに刺激になります。
- ②手拍子リズムゲーム(1分)——家族が手拍子のリズムを打ち、本人はワンテンポ遅れて同じリズムを打ち返します。「あ、今のは速かった」と笑い合えるくらいの気軽さでどうぞ。
- ③一緒に散歩しながら段差クイズ——歩きながら「次の段差、何センチくらいだと思う?」など声をかけ合います。段差を意識して見る習慣が、とっさの一歩につながります。
いずれもふらつきを感じたらすぐやめて、椅子や手すりのそばで行ってください。転倒への不安が強い方は、無理に外で行わず室内から始めましょう。
「一緒に見る」だけでも脳への刺激になる
体を動かすのが難しい日は、画面を一緒に見るだけでも構いません。目からの情報は脳が受け取る情報のおよそ8割を占めるといわれ、視覚からの刺激は反応速度や姿勢の安定に関わる神経の働きに届きやすいことがわかっています。
NeuroBalance VSツールは、この視覚刺激を活用したセルフケアツールです。スマホ・タブレット・PCの画面を1分間見るだけで、専用の機器は必要ありません。
「今日は一緒にこれ見ようか」と声をかけるだけで始められるので、運動が難しい日の代わりにも、運動の前のウォーミングアップとしても取り入れやすいのが特長です。
なお、ふらつき・めまい・しびれが続く場合は、まず医療機関で相談してください。セルフケアは受診の代わりにはなりません。
まとめ
- 転倒予防は一人でがんばるより「一緒に」のほうが続きやすい
- 目で追いかけっこ・手拍子リズム・段差クイズの3つは道具なしでできる
- 体を動かせない日は、一緒に画面を見るだけでも脳への刺激になる
転倒予防は、本人だけの課題ではありません。家族が一緒に取り組むことで、続けやすさも、いざというときの安心感も変わります。
今日はまず、食後の1分を「目で追いかけっこ」に変えてみてください。身体を鍛える前に、脳を一緒に整える。それが、無理なく続く転倒予防の近道です。
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