「親の物忘れが増えた気がして心配」「最近よくつまずくようになった」——離れて暮らしていると、電話や帰省のたびに小さな変化が気になりますよね。
結論から言うと、親の物忘れが心配なときは、①責めずに様子を見る、②この記事のチェックリスト10項目で「以前との違い」を記録する、③気になる変化が続くなら早めにかかりつけ医や地域包括支援センターに相談する、の3つから始めるのがおすすめです。
あわせて、物忘れとつまずきの土台にある「脳が情報をさばく速さ」を保つケアを、家で今日から取り入れられます。
この記事でわかること
- 親の物忘れが心配なとき、家族がまずやること3つ
- 物忘れとつまずきが同じ「脳の処理の速さ」でつながっている理由と、家でできるケア
- 変化に気づくチェックリスト10項目と、相談の目安
親の物忘れが心配なときは?家族がまずやること3つ
まずは「問い詰めず、記録して、早めに相談する」。この順番がいちばん親御さんの負担になりません。
- ①責めずに様子を見る——「さっきも言ったでしょ」と指摘すると、本人は不安から話さなくなり、変化が見えにくくなります
- ②変化を記録する——いつ・どんな場面で気になったかをメモしておくと、相談するときにそのまま伝えられます
- ③早めに相談する——気になる変化が続くときは、かかりつけ医か、お住まいの地域の地域包括支援センター(高齢の方の暮らしの相談窓口・相談は無料)へ
「よくある物忘れ」と「相談したい物忘れ」の見分け方
一般に、体験の一部を忘れるのはよくあること、体験そのものを忘れるのは相談の目安と言われています。
- よくある例——朝ごはんに何を食べたか思い出せない。ヒントをもらえば思い出せる
- 相談したい例——朝ごはんを食べたこと自体を忘れている。忘れたことに本人が気づいていない
ただし、これは家族が「相談するかどうか」を考えるための目安です。原因の判断は家族ではできないので、気になったら医療機関に任せてください。早めに相談して「心配なかった」とわかるだけでも、家族の気持ちはずっと軽くなります。
物忘れとつまずきは「脳の処理の速さ」でつながっている
チェックリストを見る前に、知っておいてほしいことがあります。物忘れとつまずきは別々の問題に見えますが、どちらも「入ってきた情報を脳がどれだけ速くさばけるか」という同じ土台の上にあると考えられています。
私たちがバランスを保てるのは、脳が次の3つの感覚を同時にまとめているからです。
- 目からの情報——段差の高さ、床の明るさ
- 耳の奥の感覚——頭がどちらに傾いているか
- 足裏や関節の感覚——今どこに体重が乗っているか

このまとめる働きがゆっくりになると、「危ない」と気づいてから足が出るまでが間に合わなくなります。会話の返事が遅れるのも、同じ「さばく速さ」の変化が背景にあると言われています。筋トレで鍛えられるのは足の力で、この”まとめる力”は別に保つ必要があります。つまずきの原因はよくつまずく原因は筋肉だけじゃないで、反応の遅れは「ぼーっとすることが増えた」のは年のせい?でくわしく解説しています。
目から脳に働きかけるという、家でできるケア
脳が情報をさばく速さは、ふだん目から入る情報の量と質に支えられています。脳に入ってくる感覚情報のおよそ8割は目からと言われ、目からの情報は、バランスや反応、注意の切り替えなど脳全体の働きと結びついています。
NeuroBalance VSツールは、神経学の知見をもとに設計された視覚刺激ツールです。スマホやタブレットの画面を1分見るだけで、専用の機器は必要ありません。体を動かすのがおっくうな方でも座ったまま取り入れられ、脳の処理の速さやバランスの働きをサポートします。
- 朝食のあとに1分——毎日の習慣にくっつけると忘れにくく、ご本人ひとりでも続けやすい
- 散歩や買い物に出る前に1分——目と脳を動かしてから歩き出すと、足元への注意が向きやすくなります
帰省したときに家族が一緒にやってみせると、ご本人も始めやすくなります。見るだけで体が変わる仕組みはなぜ「見るだけ」で体が変わるのか?で説明しています。
親の変化に気づくチェックリスト10項目
脳の処理の速さの変化は、ある日突然ではなく、日常のささいな場面に先にサインが出ます。実家に帰ったときや電話で話すときに、次の10項目を見てみてください。

歩き方・動作でわかる5つのサイン
意外かもしれませんが、物忘れより先に「歩き方」に変化が出ることがあります。脳と体の連携の変化は、まず足の運びに表れやすいからです。
- すり足になり、足の裏が床から離れにくい
- 横断歩道を青のうちに渡りきれないことがある
- 立ち上がるとき、必ず何かに手をつく
- 方向転換のとき、体が一度止まってから向きを変える
- 段差や敷居で、以前より足を引っかける
とくに「方向転換でいったん止まる」は、脳が情報をまとめ直すのに時間がかかっているサインだと言われています。
会話・生活でわかる5つのサイン
物忘れそのものより、「反応の間(ま)」と「生活の変化」に注目してください。
- 話しかけてから返事までの間が長くなった
- 「あれ」「それ」で済ませることが増えた
- 同じ話を短い間隔で繰り返す
- 料理の品数が減った、味付けが変わった
- 好きだった外出や趣味に行かなくなった
見落とされがちなのが最後の「外出しなくなる」です。転ぶのが怖くて自分から出かけるのを減らしていることも多く、人と話す機会が減ることで、さらに頭も体も使わなくなる悪循環になりやすいポイントです。
いくつ当てはまったら相談する?
目安は「合計3つ以上」、または「歩き方の項目に2つ以上」当てはまるかどうかです。
- 0〜2個——今のところ大きな心配は少なめ。半年に1回、同じ項目で見直しを
- 3〜5個——変化が始まっているサイン。記録をつけ始め、今日からできるケアを生活に入れる時期
- 6個以上——かかりつけの医師や地域包括支援センターに相談を
個数にかかわらず、急に変わった・数週間で目に見えて進んだと感じたときは、早めに医療機関へ相談してください。大切なのは点数より「半年前と比べてどうか」という変化の向きです。
家族ができる「脳ケアの習慣づけ」3つのポイント
日々の小さなケアの積み重ねが、大きな事故を防ぐことにつながります。

- ①毎日同じ時間に取り入れる——朝食後や夕食前など、すでにある習慣の直後にくっつけると忘れません
- ②転んでからではなく、気づいたときから始める——「変化を感じたとき」がいちばん始めやすいタイミングです。今つらいところがある方も、ここからで十分間に合います
- ③施設任せにしない——デイサービスなどに通っている場合も、通っていない時間をどう過ごすかで差がつきます
体を動かせる方は、早歩きの習慣やウォーキングの歩き方のコツもあわせて取り入れると、体と脳の両面から整えられます。
家族がやりがちな3つの勘違い
よかれと思ってしていることが、かえって親御さんの力を落としてしまうことがあります。
- 「今日は何曜日?」とテストする——試されていると感じると自信をなくし、会話そのものを避けるようになりがちです。確認より、ふつうの会話を増やすほうが脳への刺激になります
- 危ないからと何でも代わりにやる——家事や買い物を取り上げると、頭と体を使う機会がまとめて減ります。「手すりをつけて、自分でやってもらう」が基本です
- デイサービスに通っているから安心——通いの日に行う運動の中身も確かめましょう。面談では「バランスや反応の練習は入っていますか」と具体的に聞くのがおすすめです
まとめ:気づいた今が、いちばんの始めどき
- 親の物忘れが心配なときは「責めずに様子を見る・記録する・早めに相談する」
- チェックリストで3つ以上、または歩き方で2つ以上なら、ケアと相談を考える時期
- 物忘れとつまずきは「脳の処理の速さ」でつながっている。目からのケアは家でもできる
今気になっている物忘れも、この先の暮らしのことも、早く気づけたぶんだけ打てる手は増えます。続けていけば、親御さんが好きな場所へ自分の足で出かけ、お孫さんと笑って話せる時間を長く保ちやすくなります。
まずは次の電話や帰省で、チェックリストを1つずつ見てみてください。あわせて朝食後に1分、目から脳を動かす時間を一緒に作っておくと、家族のケアがぐっと続けやすくなります。
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1日1分の「見るだけ」セルフケア
NeuroBalance VSツールは、神経学にもとづいて設計された視覚刺激で、脳の神経機能をサポートするセルフケアツールです。スマホ・タブレット・PCの画面を1分見るだけ。専用の機器は必要ありません。
「見るだけでなぜ体が変わるのか」という仕組みは、なぜ「見るだけ」で体が変わるのか?で説明しています。
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※効果の感じ方には個人差があります。気になる症状が続くときは医療機関にご相談ください。
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